【社員インタビュー】~技術でチームを導く~代表染田とテックリード内野が語るHACARUSの挑戦

2025/10/09

HACARUSの技術組織において「テックリード」は、技術的な意思決定とチームの成長を担う重要な役割です。2024年春、そのポジションを引き受けたのが内野さん。設計を愛し、ストイックに学び続ける姿勢で、仲間とともに挑戦を続けています。
今回、代表の染田とともに「テックリードとしてのリアル」を語ってもらいました。キャリアの転機、リーダーとしての悩みと成長、そしてHACARUSだからこそできる挑戦とは——。

◆テックリード 内野
京都大学大学院 理学研究科 地球惑星科学専攻 博士課程修了。博士号取得後は、研究開発受託企業で機械学習を使用したアプリケーション開発を行ったのち、HACARUSにジョイン。設計に強みを持ち、ドメイン駆動設計やデザインパターンを研究しながらチーム全体の技術レベル向上に取り組む。趣味は将棋、キックボクシング、水泳など幅広く、気象予報士の資格も持つ。

◆代表取締役CEO 染田
京都大学大学院情報学研究科で統計学と情報学を専攻。情報処理推進機構(IPA)が主催する未踏ソフトウェア事業に採択され起業。HACARUS参画前は、サンマイクロシステムズでソフトウェア開発、シナジーマーケティングでウェブアプリ開発、ヌーラボでグロースハッキングを担当。趣味はマラソン。

テックリード就任当初について

染田:今日はHACARUSの技術組織を牽引する内野さんに、対談形式でお話を伺います。まずは2024年春にテックリードを任された当時のことですが、どんな風に受け止めましたか?

内野:入社時からひとつの目標にしていたので、「来たな」という感覚でしたね。自分が入社した時の採用の募集要項にも「テックリード候補」と書いてあった記憶があります。とはいえ、気づけばいつのまにか任されていた部分もあって(笑)、当時は少し戸惑いもありました。

染田:そのとき、自分にどんな期待がかかっていると感じていましたか?

内野:テックリードはチーム単位の役割とも言えますが、当時はそういう役割を担う人が他にいなかったので、全社的な技術レベルの底上げや技術選定も含めてやるべきだろう、と考えていました。

染田:内野さんはそもそもなぜエンジニアになったんですか?

内野:もともと博士課程で研究をしていたんですが、アカデミアでそのまま研究を続けていくのは難しいなと思ったんです。そこで方向転換をして機械学習をメインとした研究開発受託企業に就職しました。機械学習をするものと思っていましたが、最初のプロジェクトでなぜかアプリ開発を担当することになりました。その後は自然な流れでアプリ開発を続けてきた感じです。博士時代から、可視化とかにも興味はありましたし、あまり違和感はありませんでした。
内野:そういえば、染田さんはいつからITやエンジニアでやっていこうと決意したんですか?

染田:大学生のときですね。情報学専攻だったので自然な流れとも言えます。Windows 95の時代で、テレホーダイとかあったころにWeb開発をしていました。子どもの頃は家にFamily BASICがあったんですが、開発しようとして挫折したこともありました(笑)。

内野:なるほど。ところでなぜ私にテックリードを任せたんですか?

染田:テックリードがやりたそうだったから。。。それは半分冗談で。本当のところは、まず、技術が好きなのが見ていてわかったし、ストイックに取り組む姿勢も評価していました。リーダー風かどうかはさておき、語りべタイプなので、そういうリーダーシップもあるかなと。あとは、“設計好き臭” がすごいというのもありました。

成長は日々の挑戦と学びの中にある

染田:大きく成長できたと思う出来事はありますか?

内野:特別なタイミングで成長を実感することはあまりなくて、少しずつ積み重ねるタイプです。日々の学習や失敗が糧になっているというイメージですね。ただ、数年前に無理をしすぎて体調を崩したことがあって、それ以降は「セーブすること」も大事にできるようになったのは、自分にとって大きな変化でした。

染田:目指しているエンジニアの人とかいるんですか?

内野:昔から特定の誰かみたいになりたい、とかではなく色々な方々それぞれの良いところを吸収している感じだと思います。高校の時の担任の教師は尊敬しています。ストイックで熱心に教えてくれました。その教師の影響を受けていると思います。成長は日々の挑戦と学びの中にある

染田:大きく成長できたと思う出来事はありますか?

内野:特別なタイミングで成長を実感することはあまりなくて、少しずつ積み重ねるタイプです。日々の学習や失敗が糧になっているというイメージですね。ただ、数年前に無理をしすぎて体調を崩したことがあって、それ以降は「セーブすること」も大事にできるようになったのは、自分にとって大きな変化でした。

染田:目指しているエンジニアの人とかいるんですか?

内野:昔から特定の誰かみたいになりたい、とかではなく色々な方々それぞれの良いところを吸収している感じだと思います。高校の時の担任の教師は尊敬しています。ストイックで熱心に教えてくれました。その教師の影響を受けていると思います。

考える力を育むチーム作り

染田:リーダーとして心がけていることは?

内野:話しかけやすい雰囲気をつくることです。いつでも相談してほしいし、自分自身も積極的に技術を追いかけている姿勢を見せたいと思っています。リーダーシップでぐいぐい引っ張るタイプではないので、雰囲気づくりを意識しています。

染田:チームとの関わり方で意識していることは?

内野:とくにジュニアメンバーには「自分で考えてやってみる時間」を持ってもらうようにしています。失敗しても問題ない範囲の仕事を渡して、「失敗しても大丈夫だよ」と伝えることもあります。そういう経験が後々の自信につながると思います。

染田:仕事で「夢中」になるのはどんなときですか?

内野:設計をしているときですね。基本設計も詳細設計も好きで、少し先を見通して設計したことが実際にうまく機能すると、とても嬉しいです。実装より設計が好きというのはエンジニアとしては珍しいかもしれません。実装速度はあまり自信がないのですが、そのあたりは最近AIが助けてくれることも多いので、設計好きな自分はちょっと得している気がします。

染田:設計の参考にしている本や情報源はありますか?

内野:ドメイン駆動設計(DDD)の本やパターン集、あるいはYouTubeでの解説動画をよく見ますね。最近読んだ『単体テストの考え方/使い方』という本は、今まで自信のなか
った単体テストの作り方の指針になりました。もっと早く読んでおけばと思いました (笑)


 

ベンチャーだからこそ味わえる、挑戦と責任の面白さ

染田:HACARUSのいいなと思っているところはどんなところですか?

内野:それぞれの持っている能力や経験をしっかり活かして働けるということと、なにより仕事がしやすい、居心地が良いことですかね。人間的に良い人が多いと思います。具体的には、雰囲気が悪くなるようなことをいう人や、文句とかネガティブ発言をする人、自分の仕事の範囲を決めてその範囲でしか仕事しない人がいないことですかね。

染田 : ベンチャーで働く基本所作というか。自分の仕事はここからここまでみたいな、個々の仕事の範囲を決めて仕事しないですもんね。間に落ちるような、誰の仕事とも決まってないようなところを拾いにいくような動きができる人、いいですよね。

技術的な挑戦があること、裁量があること、そして「いきいき働けること」だと思います。自分の能力を活かしながら、新しい課題に挑戦できるのはHACARUSならではの強みです。

染田:私から見ると、内野さんは「なんでも拾ってくれる人」です。誰の担当とも決まっていない領域でも、自然に手を伸ばしてくれる。あれはどういう気持ちでやっているんですか?

内野:拾っておけば、いずれ自分も助けてもらえるかなと思っているんです。そして何より勉強になる。色々な立場や角度から物事を見ることができます。

染田:ベンチャーで働く面白さはどんなところにあると感じていますか。

内野:ベンチャーでの仕事の面白さは、意思決定の範囲が広いことですね。技術選定や課題のアプローチ方法を自分で決められるし、自分の成長がそのまま組織の成長につながる実感があります。
難しさは、経験のないことに直面することが多い点です。時間も限られます。そういう状況を楽しめるかどうかが大事だと思います。エンジニアとしての技術力だけでなく、顧客説明やマネジメントといった多方面のスキルも求められます。

染田:お客様に価値を実感してもらうことが一番大事、という話をよくしますが、そのあたりについて内野さんの考えを聞かせてください

内野:お客様に価値を感じていただけて初めてお金をいただけるので、その点は常々意識しています。私のチームでは、開発側からお客様に対してUXなど付加価値を高めるためのご提案をすることも多いです。

染田:では、HACARUSでしかできない挑戦は何だと思いますか?

内野:HACARUSは、人を巻き込みながら幅広く物事を進められる環境があります。一般的なベンチャーの性質を持ち合わせつつ、さらに協力的な仲間と力を合わせることで、個人では成し得ない大きな物事を実現できそうなのがHACARUSならではだと思います。
 

オープンな情報共有から生まれる柔軟な組織

染田:HACARUSのエンジニア文化をどう育てていきたいですか?

内野:これからは、情報をシェアすることをしっかり文化にしていきたいです。情報を個人で抱えていても、自分も組織も成長できません。お互いにオープンに共有することで、組織の柔軟性と強さを兼ね備えた形にしていきたいです。

染田:オープン&シェア、大事ですよね。私自身、オープンソースやコミュニティから育ててもらったので、内野さんにはそこをさらに引っ張ってほしいです。HACARUSの技術者の代表として、これからもどんどん前に出ていってもらいたいです。

染田:内野さんは、技術コミュニティにもよく参加していますよね。

内野:はい、結構好きなのでよく参加しています。新しい情報を手に入れるということと、会社以外でも人脈をつくるというのが主な目的です。

HACARUSに必要なのはどんな人

染田:これからのHACARUSに必要なのはどんな人だと思いますか?

内野:躊躇せず挑戦する人、そして問題に粘り強く向き合えるひとでしょうか。自分の能力を伸ばすためにも粘り強くやっていくしかないと思っています。


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内野さんが話してくれた「挑戦を恐れず学び続ける姿勢」と「チームと一緒に成長する文化」は、HACARUSらしさの象徴です。ベンチャーならではの自由と裁量の大きさの中で、自分の力を思い切り試せる環境があります。もし「技術でワクワクする挑戦をしたい!」「チームと一緒に成長したい!」と思った方は、ぜひ私たちの仲間になって、一緒に新しい未来をつくりましょう。

 

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