【インターン体験記】スタンフォード大学のDavid Thaoさん

HACARUSでは、学生のエンジニアがインターンとして活躍しています。今回はStanford大学のBing Overseas Studies Programの一環としてHACARUSに来たDavid Thaoさんに、「体験記」としてハカルスでのインターンを振り返っていただきました。

自己紹介をお願いします。

こんにちは、Stanford大学4年生のDavid Thaoです!専攻はコンピュータサイエンスで、システム開発に焦点を当てています。数学の副専攻も考えています。生まれはアメリカのカリフォルニアで、実は日本に留学するまでカリフォルニアを離れたことがほとんどありませんでした。コンピュータシステムに興味があり、特にネットワークやオペレーティングシステムなど、現代のシステム設計の複雑さに魅了されています。趣味はゲームをすることですが、少しやりすぎかもしれません(笑)。アニメも大好きです!他にもスノーボードや筋トレ、ロッククライミング、料理、音楽が好きです。音楽ではJ-POPが特に好きで、YOASOBIやVaundy、ヨルシカの大ファンです!

(写真右)

 

今回のインターンに参加するためにどんなプログラムを活用しましたか?

Stanford大学のBing Overseas Studies Program(BOSP)を通じてHACARUSに応募しました。日本での留学プログラムが終わった後、さらに夏も日本に滞在して外国の企業で働いてみたいと思っていたからです。春の留学プログラムからそのまま夏のインターンに移行することで、日本の学生生活と社会人生活の両方を体験し、日本について深く学べる良い機会だと思っていました。


なぜインターン先として京都/日本を選んだのですか?

大学に入る前からアニメや音楽などの日本のコンテンツの影響もあり、日本文化に興味がありました。そのため、スタンフォードで1年間日本語の授業を受けました。その後、BOSPのプログラムについて知ったとき、もっと日本語力を高めたり、文化について学びたいと思い、日本での留学を決意しました。働く場所としては、東京か京都のどちらかで迷っていました。東京は日本の中心地で、多くの新しい発見がありそうでしたが、京都は春の留学プログラムが終わる頃には慣れているだろうと思っていましたし、大都市よりも小さめの都市の方が自分には合っていると感じていたので京都に選びました。

HACARUSに応募した理由を教えてください

HACARUSに応募した一番の理由は、現実世界でのAIの応用をさらに探求し、講義よりも深くAIについて学びたいと思ったからです。HACARUSが取り組んでいるスパースモデリングは私にとって全く新しいもので、これに触れることでAIの理解がより深まると考えました。また、HACARUSが掲げている「グローバルに考え、AIをユーザーに説明できるようにする」という価値観にも共感しました。加えて、前のインターン生のAlexさんと話す機会があり、彼がHACARUSについて良いことしか言っていなかったのもHACARUSに惹かれた要因です。

どのような仕事を担当しましたか?

10週間のインターン期間中、3つのメインプロジェクトを担当しました。最初の2つは、既存のアルゴリズムに新しい機能を追加して改善するという小さなプロジェクトでした。最初のプロジェクトでは、自己注意機能を既存のアルゴリズムに追加しました。このプロジェクトを通して、複雑なコードベースを理解し、それを拡張する方法を学びました。また、Eigenライブラリの使い方も学びました。次のプロジェクトは、同じアルゴリズムに対して、貪欲なコアセットサンプリングを追加するというものです。このプロジェクトは数学的にもコード的にも非常に難しく、メンターのアドバイスを受けて、他のプロジェクトを終えた後に再挑戦することにしました。これらのプロジェクトから、プロジェクトの難易度を評価し、適切に計画することの重要性を学びました。最後のプロジェクトは、最先端のアルゴリズムをC++で実装し、既存のコードベースに組み込むというものでした。前のプロジェクトより難しかったものの、自由に設計できたため、より楽しむことができました。このプロジェクトを通して、デバッグ技術が向上し、新しいプロジェクトをゼロから作り、それを既存のプロジェクトに統合するプロセスを学びました。このプロジェクトが最初に動作した瞬間はとても満足感がありました!日々の業務では、まず日本語でのスタンドアップミーティングに参加し、その後メンターとの1対1のミーティングがありました。スタンドアップミーティングは、日本語を練習する良い機会となり、自分の進捗や今後の計画を報告しました。1対1のミーティングでは、仕事に関する質問やその他の疑問を解消でき、効率的に目標に向かって進むことができました。

メンバーとのコミュニケーションや関係はどうでしたか?

メンバーはみんなとても親切でした!同僚たちは、仕事のことだけでなく、日本語の学習でもサポートしてくれました。また、チームビルディングの活動が時々あり、チーム内外での一体感を感じました。例えば、半期に一度の全社会議では、東京支社のメンバーが京都支社に集まり、オフィスでさまざまなトピックについて議論しました。その際、東京支社のスタッフとも会う機会があり、みんなとても親切でした!その全社会議では、日本の伝統的な活動、スイカ割りに参加することができました。オフィス外では、伝統的な居酒屋に行ったり、近くの山をハイキングしたり、温泉に入ったり、花火をしたりと、上司や同僚たちと楽しい時間を過ごしました。HACARUSのメンバーとの時間はとても楽しく、インターンとして暖かく迎え入れてもらったと感じました。

【チームMTGの様子】

インターンを通じて学んだことは?

このインターンを通して、特に2つのことを学びました。1つ目は、早い段階で質問をすること(たとえそれが簡単な質問でも)です。私は何でも自分で学ぼうとする頑固なところがあり、人に質問するのを避けがちでした。しかし、実際に質問をしてみると、返答は非常に役立ち、作業時間を短縮するだけでなく、ストレスを減らすことができました。2つ目は、同僚と交流することの重要性です。同僚との関係は、職場を楽しい場所にするかどうかの違いを生みます。同僚と交流を深めることで、毎日オフィスに行くのが楽しみになりました!

最も印象的な経験や学びは何ですか?

一番印象に残っている学びは、メンターとの1対1のセッションで、既存のアーキテクチャについて質問したときのことです。ある部分のコードベースに混乱していたので、メンターに質問したところ、C++とPythonがどのようにして相互作用するかについて、小さな講義を受けました。この2つの言語間のメモリのやり取りに関するバグがあり、それをデバッグするのに時間がかかりましたが、最終的には、この種のバグをどのようにデバッグするか、そしてプログラムのメモリをより深く理解することができました。

日本の企業やHACARUSでインターンをしたい学生へのアドバイスはありますか?

日本やHACARUSでインターンをしたい学生に向けたアドバイスとして、私が伝えたいのは、まず日本の文化に対してオープンであり、言語を学ぶ意欲を持つことです。オープンな姿勢を持つことで、異なる視点から体験を吸収できます。この姿勢は海外で働く際に必要だと思います。一部の企業では英語のみで対応できるかもしれませんが、言語を知っていて、日本人の同僚と自信を持って会話できれば、もっと多くのものを得られると感じます。私の場合、日本語で自分の言いたいことを完全に伝えるのが難しく、元々言いたかったことを簡略化することがよくありました。日本語を話すことが不快というわけではなく、むしろ日本語を話すのは好きですが、言語を学び、話す際に間違えることを恐れずに挑戦する姿勢が必要だと思います。また、海外で生活するには時間がかかることを理解しておいてください。適応が難しい人もいれば、簡単に適応できる人もいますが、どちらにせよ、努力すれば状況は必ず良くなります。日本での生活や仕事の中で、調整が必要なことや大変なことがあっても、ぜひ日本を最大限楽しむことを忘れないでください!日本を存分に探検して、やりたいことリストにあるすべてを達成できるようにしてください!!
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