【クロストーク】プロダクトサクセス×営業

HACARUS Checkプロジェクトチームの3名に開発にかける熱い想いを語っていただきました。

データサイエンティスト(宇佐見)

データサイエンティスト(宇佐見)

2019年入社

大学では情報分野を専攻。新卒でカジノ向け製品のメーカーに入社し、開発職を経験。その後、2019年にHACARUSへ入社。現在はデータサイエンティストとしてHACARUS Checkの開発に取り組んでいる。

プロダクトマネージャー(藤田)

プロダクトマネージャー(藤田)

2022年入社

大学では機械工学科を専攻し、大学院では熱物質移動や燃料電池を活用したシステムの研究に従事。新卒で自動車部品メーカーに入社し、設計職に。その後転職し、3Dデータを用いた見積・製造サービスの事業開発を経験してきた。2022年にHACARUSへ入社。現在はHACARUS Checkプロダクトマネージャーとしてチームをけん引している。

営業(相澤)

営業(相澤)

2022年入社

大学では経営学部を専攻し、企業分析に注力してきた。新卒で、機械部品の製造・販売を手掛ける企業に入社した。2022年にHACARUSへ入社。現在はHACARUS Checkビジネス開発担当として活躍している。

十社十色の開発で、進化し続けるHACARUS Check

― 本日はHACARUS Checkの開発・営業に携わるお三方に集まっていただきました。
まずは、それぞれの担当を教えていただけますか?

宇佐見:データサイエンティストとしてHACARUS Checkの開発に携わっています。同時にグループリーダーも務めているので、プロダクトマネージャーの藤田と共に、プロジェクトの方向性決めやタスク管理もしています。


藤田:私はプロダクトマネージャーとして、開発マイルストーンの設定や、要件定義、工数管理などを広く行っています。そのほか、展示会出展時のお客様対応サポートやお客様へのテクニカルサポート、部品の設計なども手掛けています。

相澤:私は営業担当リーダーを務めており、営業活動はもちろん、戦略策定やお客様へのフォロー業務などが主な仕事です。

― HACARUS Checkの開発の流れを教えてください。

相澤:HACARUS Checkは、十社十色、お客様のご要望をお聞きしながら開発されます。まずは私たち営業がヒアリングをしながら、HACARUSにできることを企画・提案し、開発部門へお客様の意向を共有します。お客様のご要望が実現可能であるか分からない場合には、現場訪問をしたり、サンプル品をいただいたりしながら社内で検討し、開発に移ります。

宇佐見:開発部門では、営業の方に共有していただいた内容を基に、納品日までに製品を開発します。その際、お客様がどのようなことを求めているかを理解しなければならないので、随時営業の方とやり取りをしています。

藤田:HACARUSでは2週間スプリントで開発を進めています。2週間ごとに、営業担当者も招いたうえでデモイベントを開催。リリース機能は開発者に限らず誰でも触れるようにし、開発の最新状況を共有します。それを受けて営業担当者がお客様に説明するなど、開発側と営業側で連携しながら開発を進めています。

お客様のニーズに寄り添い、長く安全に使用できる製品へ

― 開発を進めるなかで、大変だったことや印象に残っていることはありますか?

宇佐見:2023年春、新たにFANUCの協働ロボットCRXシリーズと連携するHACARUS Checkの開発が始まったのですが、予定納期は年内と、スピーディーな開発を求められました。加えて、製造業のお客様は高品質な製品を安定的に作り続けていますので、私たちもそれに敵うシステムを提供しなければなりません。性能面もスピード面もハードルの高い開発となりましたが、今までなかったものを開発することのやりがいは大きいですね。

藤田:開発自体ももちろん大変なのですが、それと同じくらい、お客様に「AIとは何か」を理解していただくことが、実は難しいものです。AIに対する理解度や期待値は人によって異なります。AIは、導入すれば何でも自動化できると思われがちですが、すべてを実現できるとは限りません。効果を発揮するためには、チューニングや運用方法についても十分理解していただく必要があります。AIツールとして効果的に導入していただけるよう、開発者として丁寧に説明するよう心掛けています。
 

― 開発において、大事にしていることはありますか?

藤田:外観検査のシステムは、他社でも開発に取り組んでいます。なかには、HACARUSよりも多くの機能を搭載しているものもあるでしょう。対してHACARUSは業界内では新参者。使えるリソースも限られているので、真っ向勝負をしようとしても今は敵いません。したがって、HACARUSでは多くの機能を搭載するよりも、最小限の機能と使いやすさを極めていきたいと考えています。ピンポイントでお客様のニーズを解決し、今までできなかったことを実現できることは、私たちにとってもやりがいにつながっています。

宇佐見:HACARUSでは独自に開発し、新たな構成を作り上げているので、「誰もやったことがないことをやっている」という実感がありますね。
もう一つ、開発において大事にしていることとしては、品質管理やサポート面にも力を入れています。製品を長く使っていただくことを考えると、いくら機能が充実していても、不備が多ければお客様のストレスになるでしょう。安心して快適に製品を使用していただけるよう、これからも強固な保守体制を構築していくつもりです。

相澤:私たちの製品は、数千万円の買い物になることもあります。高価な製品、かつ今までに世の中になかった製品だからこそ、営業担当としても、お客様の不安や課題をお聞きしながら、導入に向けて丁寧にサポートしています。
以前、「別の会社にお願いをしていたけれど、対応してもらえなくなってしまって……」とお困りのお客様にご相談いただいたことがありました。難しい課題ではありましたが、粘り強く解決へ導いた結果、「HACARUSさんが最後まで丁寧に対応してくれて本当に助かった」というお言葉をいただきました。お客様に喜んでいただく度に、この仕事をやっていてよかったと思います。

メリハリを付けて開発に熱中できる

― HACARUSでの働きやすさはいかがでしょうか?

宇佐見:社員は皆、熱心に仕事をしていますが、その一方、ハードワークはしていない印象があります。むしろ遅くまで仕事をしないよう意識していますし、体調不調時や用事がある際も柔軟に対応してもらえるので、働きやすいですね。

藤田:確かに、今までの職場と比べて、仕事の拘束時間は圧倒的に減りました。
ハードワークになってしまう原因は、「周りの人が残っているから、自分も残らなければ……」というような、職場の“空気”が影響していると思うのです。対してHACARUSでは、周囲に合わせる雰囲気がなく、それぞれのタイミングで終業しています。私も、家族で一緒に夕食をとれるよう、早めに仕事を切り上げることが多いですね。その分、朝早く出社するなど、メリハリを付けて働いています。

相澤:「スタートアップ企業は、なかなか休みが取れない」という話を聞くこともありますが、HACARUSでは、そんなことはありません。私が結婚した際には、1週間ほどお休みをもらい、心置きなく新婚旅行を楽しめました。いつ誰かが抜けても、チーム全体でフォローできる仕組みが整えられているので安心です。
あとは何より、社員の人柄が良いですね。互いを尊重し「チームで頑張ろう」という風土の下、気持ちよく働けています。

― HACARUSにはどのような人が向いていると思いますか?

宇佐見:何事も「とりあえずやってみる」精神を持っている方に来ていただきたいです。私たちの仕事は、お客様のニーズに応じて、何度も舵を切り替えながら開発をしていきます。それに対して面倒くさがらず、「やってみたらどうなるのだろう」とワクワクできる方に最適な仕事だと思います。

相澤:加えて、変化を楽しめる方がいいですね。新しい領域に踏み込むことにためらいがなく、事業開発を楽しめる方は向いているのではないでしょうか。

藤田:今の仕事に停滞感を感じている方、新しいことにチャレンジしてみたい方、機動力のある働き方をしたい方は、まずはぜひ一度話を聞きにきてほしいです!

HACARUS Checkのさらなる成長を目指し、製品開発の可能性を広げる

― 最後に、これからの目標について教えてください。

藤田:HACARUS Checkの社会実装化を進めていくことが一番の目標です。そのうえで、サポートがなくてもお客様自身で簡単に導入できるような仕組みを構築していきたいと考えています。

宇佐見:現在の外観検査システムをさらに発展させたソリューションも開発していきたいですね。たとえば、現在のシステムでは、検査する部品のどの場所を撮影するかは人の手で決めなければなりません。それを、撮影場所すらもAIが決められるシステム作りに挑戦したいです。また、異常を発見するだけでなく、異常そのものを減らせるような製造工程へのフィードバックシステムも作れたらと思っています!

相澤:営業としては、今は自分たちでお客様へ販売する直接販売方式を取っているのですが、ゆくゆくはパートナー様が販売できる仕組みを作りたいと思っています。まずはそのための土台を作っていくことが目標です。HACARUS Checkのさらなる成長に向け、一歩ずつ前進していきたいと思います。