【クロストーク】エンジニア×エンジニア

エンジニアとして活躍する2名に、仕事の面白さ・エンジニアの働き方・今後の目標など、お話していただきました。

機械学習エンジニア(三嶋)

機械学習エンジニア(三嶋)

2020年入社

東京大学大学院 新領域創成科学研究科修了。大学院修了後は大手鉄鋼メーカーに就職し、設備建設やデータサイエンスなどに関わってきた。2020年にHACARUSに入社。現在は、労働安全支援アプリ「HACARUS KY」の開発を行っている。

データサイエンティスト(関口)

データサイエンティスト(関口)

2021年入社

東京大学大学院 理学系研究科 物理学専攻博士課程修了。大学卒業後は、研究機関で長年、宇宙・素粒子の理論研究を行ってきた。2021年にHACARUSに入社。現在は労働安全支援AIシステムの開発を行っている。

前職での経験を活かしながら、新たな開発分野に挑戦したかった

― お2人は現在、どのような開発に携わっているのでしょうか?

三嶋:労働安全支援アプリ「HACARUS KY」の開発および運用を行っています。「HACARUS KY」には、過去の労働災害をAIが提示する機能があるのですが、最近では自然言語処理による検索機能の開発にも取り組んでいます。私にとってもHACARUSにとっても新しい挑戦。社会実装を目指し、日々奮闘しています。

関口:私はデータサイエンティストとして、医療関係プロダクトと産業関係プロダクトの開発に携わっています。顧客データの分析や性能評価、改善を行うのが主な仕事です。
特に医療分野は、もともと自分にとって専門外の領域でした。しかし、これまでのデータ分析の経験を活かしながら、現在は医療画像を基にしたAI予測システムなどを構築しています。


― HACARUSに入社しようと思ったきっかけを教えてください。

関口:前職での機械学習の経験を活かしながら、開発者としての幅を広げたいと思い、HACARUSへの入社を決意しました。特にHACARUSのAIは、スパースモデリングを活用しています。スパースモデリングとは、ディープラーニングとは異なり、ビックデータを必要とせず、少ないデータで精度の高い結果を得られる技術です。ブラックボックスではない透明性の高いこの技術を活用した開発に対して、非常に興味がありました。

三嶋:私の場合は、知人から紹介によるリファラル採用でした。信頼している人からの紹介という安心感と、自由に新しいことに挑戦できる社風に惹かれ、入社を決めました。
また、前職は製造業だったのですが、HACARUSの顧客の一つに製造業があったため、自分の経験を活かせると感じたことも入社の決め手です。

自ら開発した製品が社会実装されることが、何よりのやりがい

― 仕事のやりがいや面白さについて教えてください。

三嶋:HACARUSでは、多種多様な領域の開発に携われるため、まずはそこが面白いですね。最近では、自分が開発した製品を実際に使ってもらい、お客様の声を聞ける機会が増えました。自分の製品が社会で活用されていることは大きなやりがいになり、「もっと良いものを作っていこう!」という気持ちになります。
ただ、手広くさまざまな開発を手掛ける分、勉強しなければ多いことも増えます。ドメイン知識のない分野や領域はまだまだ多いため、日々貪欲に情報をキャッチアップするよう努めています。

関口:私の場合は、研究機関に在籍中はさまざまなデータを扱っていたのですが、あまり時間をかけて分析することができていませんでした。一方、HACARUSでは、自分でデータを分析し、着実に理解したうえでトライ&エラーを進められる点が魅力です。
データサイエンティストは社内で黙々と作業をするイメージがあるかもしれませんが、実際には、お客様と打ち合わせをしながら解析を行います。したがって、技術のインプットはもちろん、お客様が何を必要としているかをヒアリングし、解析手法を提案するアウトプットスキルも必要不可欠。アウトプット面に関しては、私にとって新たなチャレンジでしたが、HACARUSは技術者の裁量が大きいため、自分の強みや個性を自由に発揮できています。
しかし、自身のバックグラウンドが研究者ということもあり、開発においてビジネス的な観点が不十分であることを痛感しました。たとえば、データを見て「この機能を適用すればいいのではないか」と分析したとしても、それが本当に必要されているとは限らない。他の社員にも助けてもらいながら、お客様視点で開発を進めることは難しくあると同時に、研究者と異なる面白さであると感じています。

社員の声でフレックスタイムが実現。
社員の働きやすさを尊重してもらえる職場

― 会社の働きやすさはいかがでしょうか。

三嶋:リモートワークやフレックスタイム、時間休などの制度が整えられています。柔軟に働ける点は大変ありがたいですね。ちなみに私は、島根県からリモートワークで働いています!

関口:実は、フレックスタイム制度は、私の要望で導入していただきました。入社当初はまだ子どもが幼かったのですが、私が保育園の送り迎えなどをしなければならない時がしばしばあり、仕事との両立に悩んでいました。その事情を会社に伝えたところ、前向きに検討していただき、実現に至ったのです。HACARUSには、会社への要望を伝えられるサジェスチョンボックスが設置されており、社員の声も真摯に受け止めてもらえるので働きやすいですね。
また会社全体として、必要なコミュニケーションは取りつつも、不必要な会議は減らす意識を持っています。作業が中断される機会が少ないため、集中力を切らすことなく開発に専念できています。リモートワークをしている社員も多いですが、Slackを活用して必要なコミュニケーションは取れているので、特に不便さは感じていません。

お客様目線の開発にこだわり。
社会実装を加速させ、価値あるソリューションを生み出す

― これからの目標を教えてください。

三嶋:やはり一番の課題は、開発したソリューションを社会実装していけるかどうかです。どんなに高精度のAIだったとしても、お客様に使っていただけなければ、何の価値も生み出せません。お客様の使いやすさにこだわらなければならないと考えています。
新規開発をしたプロダクトがサービス開始し、徐々にユーザーが増えています。機能面だけでなくお客様サポートも含めてサービスを向上させ、より多くの方に使ってもらえるプロダクトへ成長させていきたいです。

関口:三嶋さんがおっしゃるように、私もお客様目線での開発を極めていきたいと思います。本当にお客様が必要とする機能は何か、そのためにはどのようなデータを解析し、AIで何を実現すれば良いのか、といった解像度を高め、社会に必要とされるソリューションを生み出していきたいです。


― 最後に、これから入社をする方へメッセージをお願いします!

関口:HACARUSはエンジニアに与えられる裁量が大きく、顧客と対話をしながら開発を進める楽しさも体感できると思います。社員は皆、向上心を持って最新技術を吸収しているため、仲間と話すと大変刺激になります。エンジニアが成長できる環境だと思いますね。
また、HACARUSはスタートアップ企業ですが、若い方ばかりでなく、幅広い年齢層かつ、さまざまなバックグラウンドを持つ社員がいます。多様性がありながらも穏やかな雰囲気の方が多いため、落ち着いて働きたい方にはピッタリな会社ではないでしょうか。

三嶋:「早く行きたければ1人で行け。遠くへ行きたければみんなで行け」という諺がありますが、HACARUSには、より遠くを目指せる仲間がいます。
大企業と比べて規模がまだ小さい分、何事にもどんどんチャレンジできる環境であるのは間違いありません。HACARUS自体も、まだまだ成長の種を探している段階です。新しい技術や、自分のやってみたいビジネスに挑戦したい方を、社員一同お待ちしています!